マッサージの専門家からみたふくらはぎマッサージの効果とは?

ふくらはぎの持っている能力

 

2013年のベストセラー本となっている『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(槙孝子著 鬼木豊監修)の中でで言われている事はホントなのか?

 

マッサージ師の方による視点から検証してみました。

 

まずは、『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』で書かれている主な内容について確認して見ましょう!

 

 

 

 

ふくらはぎの持っている能力


著書では、人間の下半身には全血液量の約70%の血液が集まっており、この集まった血液を下半身に滞らせることなく上半身へと送ってあげることで体が温まり、免疫力も高まると言う考えを解説しています。

 

この、下半身から上半身へ血液を押し上げて送り出す役割に大きく関わっているのがふくらはぎなので、ふくらぎが不健康な状態にあると血流が悪くなり体にいろいろな弊害が現れるらしい。

 

ふくらはぎが本来持つ能力とは?何でしょうか。
それは、ふくらはぎにある筋肉が歩いたり運動をしたときに筋肉が収縮する事で血液を上半身へと押し上げるポンプの役割を果たしているのです。

 

言い換えれば、あまり運動などをされない方は血液の循環が上手くされないので下半身に血液が滞留してしまいます。
これは、医学的にも言われている事なので間違いないでしょう。

 

 

 

 

良く解る事例

みなさんが解りやすい例をあげると、何年か前によくメディアでも取り上げられことがある【エコノミー症候群】ですが、この現象は飛行機のエコノミー席(エコノミーに限った事ではないです)で長時間体を動かさない状態が続くと血液中に血栓が出来てしまいその血栓が血管を塞いでしまう現象があります。
これは、狭い空間に体を固定される状況下であれば飛行機内以外でも起こります。

 

要は、体を動かさない⇒下半身から血液が送れない⇒血流が悪くなる⇒溜まった血液が固まり血栓ができる!!と言う図式です。

 

このような状況下におかれた時にこそ、ふくらはぎをマッサージしてあげると危険から回避する事ができます。

 

俗に、足は(ふくらはぎは)第二の心臓とも言われているのはこう言った理由からなのですね!

 

ふくらはぎで何が解るの?

 

ふくらはぎで何が解るの?

槙孝子さんは、ふくらはぎの状態からその人の健康状態が解ってしまう!と言われています。

 

ふくらぎがパンパンに張った状態や、逆に全く弾力の無い状態などからどのように体調の変化が現れて来るのか?を4つのタイプに分けられて解説されていますので、簡単に説明しておきますね。

 

ふくらはぎの

タイプ

ふくらはぎの状態

体に現れる主な症状

キュウリ型

ふくらはぎの外側が張り出しすねの骨が湾曲している 血流の悪さからくる肩こりや不眠・ストレス等の症状がみられます

トウモロコシ型

ふくらはぎの形状がトウモロコシのような形となっている 足のむくみや肌荒れの症状となって現れます

アスパラガス型

ふくらはぎの筋肉量が少なく膨らみの無い痩せ細った形 女性に多いタイプで、貧血や冷え性などの症状となって現れます

カブ型

足首とふくらはぎの太さに差が大きいくふくらはぎが張っているような形 動悸・息切れなどの症状がみられ、高血圧や脳こうそくなどの重篤な病気につながり易い